【キャッシュレス決済】デビットカード
デビッドカードとは銀行の預金口座と紐付けを行い、決済とほぼ同時に預金口座から残高が差し引かれるキャッシュレス決済サービスです。
発行できるのは銀行のみで、限度額設定や一時利用停止、ポイント付与サービスが用意されています。
2種類の決済システム
デビッドカードは大きく分類して以下2種類の決済システムがあります。
ジェイデビットカード
利用カード | 普通のキャッシュカード |
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決済手数料 | 0円 |
ポイント付与 | 原則なし |
利用可能時間 | 日曜21~翌7時を除く24時間 |
端末設置台数 | 45万台 |
カードブランド連携デビッドカード
利用カード | カードブランドのマークが入ったデビッドカード機能付きキャッシュカード |
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決済手数料 | 0円 |
ポイント付与 | 発行カードによる(0.5~1.0%が相場) |
利用可能時間 | 原則24時間 |
端末設置台数 | CAT端末のみで187万台以上 |
簡単にまとめると、一部の店舗(大型店中心)で扱っているジェイデビットカード対応店舗であれば、ほぼ全てのキャッシュカードをそのままデビッドカードとして利用可能です。
カードブランド連携カードはVISA、MasterCard、JCBによる3ブランドが国内で広く流通していて、そのカードブランドのクレジットカード決済を扱える店舗であれば、ほぼ全て利用可能です。
多くの銀行がデビッドカードを扱っていて、窓口へ行けば簡単にカードブランド連携デビッドカードへの切り替え手続きができます。
対応可否が気になる方は、キャッシュカードにカードブランドのマークとデビッドカード用のカード番号が記載されているか確認してみてください。
信用金庫など銀行以外の金融機関は、ジェイデビッドしか扱っていないことが多いです。
限度額について
デビッドカードの多くは個人名義で1日50万円の限度額が設定されています。
希望すれば上限の範囲内で自由に限度額を設定しなおすことが可能です。
預金口座の残高があって1日の限度額以下の条件を満たせばで、月単位で高額な決済ができます。
(例:1日50万円×30日で月1,500万円利用可能)
デビッドカードの利用事例
デビッドカードのメリットは、現金に近い特性を持っているだけではありません。
数あるキャッシュレス決済の中からデビッドカードを選ぶ利用事例を見ると分かりやすいです。
15歳から発行可能
高校生が修学旅行へ行く際の決済ツールとしてデビッドカードを発行した
中卒で働く社会人が各種決済用にデビッドカードを活用する
クレジットカードは18歳以上でないと発行できないのに対して、デビッドカードは15歳から発行可能です。
現金よりも安全な理由や、普及する通販サイトやカード決済限定サービス(モバイル回線)の支払いでデビッドカードを利用する若者が増えています。
クレカと同等のポイント還元
1%のポイント還元は大きい
過去にあったキャッシュレス決済5%割引で使うようになった
デビッドカードの種類にもよりますが、高還元率のものはポイント付与率1%などクレジットカードと同等水準のポイント付与率を用意しています。
利用履歴をアプリで確認できる
以前は交通系IC系カードだったが、アプリで利用履歴を随時確認できる安心感と利便性からデビッドカードへ切り替えた
楽天銀行や三井住友銀行、その他のネットバンクなど、昨今は専用アプリからデビッドカードや口座入出金の履歴をリアルタイムで確認できるサービスが増えています。
キャンペーンを活用
銀行口座を開設したら、3回以上のデビッドカード利用で現金が還元されるキャンペーンがあった
デビッドカードは独自のキャンペーンを開催されることがあり、一部で預金口座へ現金で還元されるケースがあります。
否定的な意見
現金に近い特性があり、安全かつお得に利用できるデビッドカードですが、否定的な考えを持って他のキャッシュレス決済を選ぶ方も多数います。
デビッドカードの弱い部分を添えて、よくある否定的な意見を紹介いたします。
クレジットカードや電子マネーの方がお得
基本のポイント付与率が高いデビッドカードもありますが、クレジットカードや電子マネーは特定条件クリアでポイント付与率アップなど、一歩先を進んだ特典が用意されていることがあります。
クレジットカードの方が付帯サービスが大きい
クレジットカードの種類によっては、旅行保険や提携施設の割引サービス、ロードサービスなどが付いてきます。
全般的に付帯サービスはデビッドカードよりクレジットカードの方が充実しています。
使いすぎる不安
口座残高の範囲内であれば簡単に決済できてしまうため、デビッドカードの利用は自己管理能力が必要です。
限度額設定を低く設定することもできますが、手続きの手間が必要で限度額を低くしすぎると利便性が悪くなります。
使いすぎが不安な方は、デビッドカードではなくVISAなどカードブランドを活用したプリペイドカードの活用を検討してみてください。
ATM手数料の問題
銀行によっては提携ATMや時間外の利用で預け入れをするだけでも手数料がかかります。
昨今はコンビニATMや登録した銀行口座からいつでも無料チャージできるQRコード決済が普及し、最低限の金額を預金口座へ預け入れてデビッドカードを活用する人が減っています。
他のサービスと比較しよう
デビッドカードは現金派の人から人気のキャッシュレス決済で、新しく銀行口座を開設する人はデビッドカード付きキャッシュカードを選ぶ人が増えています。
申込不要で手軽に利用できますが、昨今はQRコード決済や年会費無料で多数の特典を用意したクレジットカードが増えているため、デビッドカードのメリットが薄れつつあります。
クレジットカードやQRコード決済など、他のキャッシュレス決済サービスと比較しながら、デビッドカードを上手に活用しましょう。